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食物アレルギー全般 経口負荷試験の目的とは?大きな目的は3つ
「何のためにやるの?」って聞かれると、何となくは分かるけど少し疑問に感じませんか?
食物経口負荷試験の目的についてまとめてみました。
以前にも3つ書きましたが、ちょっと分かりにくいので、分かりやすく書いています。
確定診断 食物アレルギーの最終診断のための検査
「原因となっている食物を確実に知るため」
アレルギーと思われる症状が出た時に、どの食品が原因かを明らかにするために食物経口負荷試験が行われています。
また、アトピー性皮膚炎などを発症して、血液検査によりIgE抗体が陽性であることが分かった場合に、まだ食べたことがない食品についてそれが原因食物であるかを調べるために試験が行われています。
耐性獲得の診断 どの程度耐性化したかを判断する
「どの程度耐性化したかを判断するため」
乳幼児に食物アレルギー症状がみられたとしても、成長とともに自然に治っていくことがあります。
これを「耐性化」といいます。
まずIgE抗体検査(血液検査)を行い、そのレベルを参考にどの程度耐性化したかを判断するために食物経口負荷試験を実施します。
日本で一番多い鶏卵アレルギーは年齢とともに耐性化しやすいので、耐性化の診断のために行う機会が多いと思います。
私の娘の場合、だいたい1年に1回は行っています。
誤食時のリスク評価や安全摂取可能量を決める
「アレルギーを起こさない安全レベル、どの程度の量を食べても大丈夫かを調べる」
ある食品がアレルゲン食物であることが分かっていても、アレルゲンの量次第では食べることができる可能性があります。
その量を知ることで、食材としての利用の可能性を確認することができます。
このサイトでは、主にパンやお菓子などに含まれている鶏卵の含有量、その他にも乳成分の含有量、小麦の含有量、大豆の含有量を記事にして更新しています。
どの程度摂取可能かを知ることができれば、その量を参考に食べる事が出来ます。
含有量についての記事はトップページからお探し下さい。
少量でも食べれることが分かると、かなりの食品が食べれるようになります。
備考
初めての検査ではとても不安だと思います。
検査をして安全摂取可能量を知ることはとても重要だと思っていますが、心配になってしまうような負荷試験には反対です。
安全な量で無理をせずに慎重に行うことがとても重要だと思います。
どのかの病院のホームページで、
「食物経口負荷試験はアナフィラキシーを起こさないように慎重に行うべきだ」
と書いてあるのを見たことがあります。
私の娘をこの病院に通わせたかったです。
娘は負荷試験でアナフィラキシーを起こした過去があり、それからとてもその病院のやり方に不信感を持っています。
一番大切なのは、良い医者を見つけることかもしれません。