経口減感作療法とは?食事制限の仕方と解除についてのメモ

食事制限と解除について参考になる記事

次のホームページが参考になる。

気になる部分を抜粋して引用

特に気になる部分を黄色で色付け。

傾向減感作療法につい

1.漸増法

最初に与えるときは、必ず加工品から開始し、まず食べて症状が出ない濃度や量から始める必要があります。
アレルギー症状が心配なときは、問題となる食品の濃度を低くし(たとえば0.1%程度)、ごく微量(たとえば鼻くそ程度)から始めます。
それで症状がなければ、症状をみながら、倍々でも結構ですから、与える量や濃度を増やします。
そのうちに、口の周りや顔面、頸部などに軽いじんま疹症状が現れますが、症状が出るかでないかのぎりぎりのところまで食べさせて経過みます。
アレルギー症状が現れたときは、その前の量又は濃度に戻って、しばらく続けるか、少しくらいのアレルギー症状のときは、そのままの濃度と量で経過をみるのもよいでしょう。
そのうちに症状がなくなれば、量や濃度を増量します。
最初短期に母子入院して初回量を食べさせて症状の有無を確認し、そのまま外来や自宅で続けることも多いようです。
うまくやれば、自宅でもできます。

2.急速法

最初から大量を与えて、わざとある程度強い症状を出させるやり方です。
外来では無理で、入院が必要です。
症状が強すぎて、アナフィラキシーショックのようなものが起きる危険性や、アレルギー性腸炎の発症も報告されています。
急いで結果を出すにはよいかもしれません。

気道、鼻粘膜からタンパク質の形で直接体に入ってくるもの、たとえば、ダニや花粉、ペットの毛などについては、RAST値は一度上昇すると下がりにくい傾向があります。
しかし、毎日それを大量に浴びていると、徐々にそれに慣れてくる場合があります。

経口減感作の詳細

風邪などをひいていると、おなかの具合も悪く、消化機能がよくないこともあります。
タンパク質が消化酵素で分解されてアミノ酸になればアレルギー反応は起きませんが、タンパク質のまま吸収されると、アレルギー症状が起きることがあります。
その意味で、体調のよい夏場は食物制限解除を試みる上で絶好のシーズンです。

また多少湿疹がよくなってきた頃の方が無難です。
湿疹がひどいときは、食べたことによる反応がはっきりしません。

原則として、強く制限している食品については、検査の数値に関係なく、その食品の加工品をごく少量から始めて下さい。
たとえば、耳掻き1杯程度から始める方がよいと思われます。

市販の加工品は、含まれている量はいろいろあり、量を表示されていません。
できれば自分で量を決めて、加工品を作り、与える方がよいと考えられます。
加工品を作るためには、たとえば卵の加工品を作るなら、まず小麦の制限が解除されている必要があります。
やむえず小麦以外の物(おかゆなど)で加工品を作ることは可能です。

強く症状がでる可能性があるときは、出来るだけ少ない%、たとえば、0.1~1%程度の加工品から始めるのがよいでしょう。
とにかく症状が全く現れない量から始めることが重要です。

起きる症状としては、
1. 30分以内に、口腔粘膜や咽頭粘膜から吸収されて、口囲、あご、首の周り、顔面、目の周囲のかゆみのある紅斑。
咳や呼吸困難もあるかもしれません。
2. 1~2時間後に、消化されたものが吸収されて、おなかの周囲、全身のかゆみのある紅斑。
ひどければ、アナフィラキシーショックです。
3. 数時間後に、遅発型反応として、喘息症状やじんま疹症状です。
4. 2、3日後に、かゆみのある湿疹ができますが、はっきりしないかもしれません。

このなかで、1と2は注意すれば、気がつきます。

現物しかないような食物、たとえば小麦を解除する場合、小麦のRAST値が高いときは、水に均一に溶いた小麦(おかゆ全体重量で0.1~1%位から開始)をおかゆに混ぜて、もう一度十分加熱し、ごく少量から与えて下さい。

食事制限の解除は次のように行います。

まず初回量(ごく少量、鼻くそ程度)を与えて2,3時間、症状がでないかどうか観察してください。

何もなければ、2倍の量を与えて、さらに2,3時間観察してください。
症状がないのを確かめて、さらに2倍ずつ、徐々に増やしてください。

1回量がかなりの量になったところで、加工品に含まれる%を増やして、また最初から同じように繰り返してください。
1日に何度も繰り返してもかまいませんが、あまり性急に解除しない方がよいと思います。
RAST値が高いときは、ある程度慣らしていく過程が必要になります。同じ量を繰り返して与えたり、増やす割合をもっと少なくする方がよいときもあります。

また食べさせるのは、何かあったときのために、病院が開いている平日の昼間に行うことをおすすめします。

非常に濃度が低く、与えた量も極めて少ない初回量で、口囲などに紅斑が出現し、かゆがるときは、制限解除が困難ということになります。

徐々に量を増やして、何となくかゆみがでてきたときは、少し量を減らして症状がでないところでしばらく繰り返して与えてください。
そうしたところで、数日から1,2週過ぎたところで、もう一度量を増やして症状がでないかどうか確かめてください。

食べてかゆくなったり、じんましんがでたときは、走り回るのを控えて、安静にしていれば、2-3時間以内に自然に消えます。
少しずつ増やしていたときは、それまでの量や濃度で何も起こらなくて、少し増やしただけで強い症状が現れることはありません。
かゆみやじんましんが多少強いときは、抗アレルギー剤(かゆみ止め)をのませるのもよいでしょう。

まずは、少しずつ濃度や量を増やしながら、どの程度のものでアレルギー反応が現れるのか、それとも現れないのか、見きわめることです。

食事制限を解除することで、どうしても湿疹が悪化するようなら、制限を続行する以外ないかもしれません。

アトピー性皮膚炎は、食事以外にも様々な要因で悪化します。
悪化した場合は、冷静に客観的に原因を判断してください。

(卵制限解除の注意事項)
・厳密に制限しているほど、少し食べただけでも強い症状が出る。
・加工品でもある程度食べていると、いきなり現物を食べても症状がでないことがある。
・患者の体調が悪いとき、それまで平気で食べていたものでも症状が現れる場合がある。
・皮膚に卵がついても、赤くはれる。
卵のついた手で目を触ると、真っ赤に腫れ上がることが多い。
・口やのどの粘膜から吸収されると、顔や首が赤くなるときがある(30分~1時間以内)。
その後、おなかから吸収されると、全身のあちこちが赤くなることがある。
・引っ掻かなければ、全身の湿疹は悪くならない。
・年齢が小さいほど強い症状が現れる。
風邪気味などの体調が悪いときは、実際よりも症状が強くなる。

(卵制限解除のやり方)
(1).制限解除は医師の指示に従うこと。
体調の良い時に行うこと。
(2).卵を初めて食べるとき、いきなり現物から始めるのは危険。
(3).加工品はできれば自分で作る(小麦に混ぜたホットケーキが作りやすい)。
(4).加工品に含まれる卵の%は0.1~1%から始める。全卵でよいが、卵黄から始めてもよい。
(5).原則として、RAST値が高いときは、0.1%程度の加工品を鼻くそ程度のごく少量から始めること。
RAST値がヒトケタ程度なら1%程度から始めてよい。
(6).食べた後は2時間程度間隔を開けて、症状がなければ2倍の量をもう一度与える。
平日の昼間に行うこととし、倍々と増やしながら、1日に2~4回くり返す。
(7).1回量が20~30gになれば、卵の%を倍にして、再びごく少量から同じことをくり返す。
ただし、RAST値が高いときは、同じ量を何回か繰り返して与えたり、%を増やすのは倍ではなく、もっと少なくする。
(8).もし、30分~1時間以内に口の回りや顔、首が赤くなれば、症状の出ない最大の量に戻して、2、3日間くり返してから、もう一度量を増やす。
(9).赤くなれば、かゆみ止めを飲ませ、できるだけ安静にする。
赤みは数時間以内に自然に消える。

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疑問点

通う病院は栃木県下野市の小児科アレルギー科専門のクリニック。

5歳の時の負荷試験で卵が含まれるパンでテストするか、卵そのものにするかをこちらに選択させらせた。

子供が卵を食べたいと言い、卵焼きで負荷試験をすることに。

試験開始して、早い段階で蕁麻疹が出て目も痒がっていた

そのまま進めて目も腫れていたのに最後まで続行し、そんな症状のなか卵一個分を全て食べ終えた

食べ終わる頃はかなり目が腫れてきていて、どんどん腫れはひどくなり誰だか分からないくらいの顔に。

子供は泣いて帰りたがり、かなり可哀想だった。

顔の腫れはかなりひどい状態だったので数日続いた。

決まった時間で食べさせて進めなければ行けなかったにしても、早い段階で症状がでていたのになんで途中で止めさせなかったのか。

中断して様子をみて、やはり大丈夫だと分かれば後日またテストしてみれば良かったのでは?

無理やり最後まで食べさせる必要があったのか?

素人考えではあるが、ひどいアナフィラキシーを起こした為やり方に疑問を感じた。

前回(初めての負荷試験)の時もアナフィラキシーを起こしているので、今回それでいきなり卵1個にかなりの疑問。

精神的に卵に恐怖心を覚え、治癒後も卵が嫌いになってしまいそうで心配している。