エピペンの使い方と忘れてはいない注意点のまとめ

万が一使うことになった時のために、時々このページを見て覚えておく。

エピペンについて、まず覚えておきたい事

食物によるアナフィラキシー発現から心停止までの時間は わずか30分と報告されています。

アナフィラキシーが起こったらまず救急車を呼ぶ。

できるだけ早期にエピペンを注射することが効果的です。

エピペンを利用したらすぐに、処方されている飲み薬も飲むこと。

エピペンの効果が切れる頃に飲み薬の効果が出てきます。

エピペンガイドブックのpdf

エピペンガイドブック

 

エピペンの使い方

準備

1.携帯用ケースのカバーキャップを指で 開け、エピペンを取り出します。

エピペンキャップ

 

2.。オレンジ色 のニードルカバーを下に向けて、エピペン のまん中を利き手でしっかりと握り、もう 片方の手で青色の安全キャップを外し、 ロックを解除します

エピペン安全キャップ

  • 青色の安全キャップをかぶせた状態では、バネ が固定されており、注射針が不用意に飛び 出さないようになっています。使用時まで青色 の安全キャップは取り外さないでください。
  • 安全キャップを外した後は、誤注射を防ぐため 取り扱いに十分注意してください。 絶対に指または手などをオレンジ色のニー ドルカバーの先端に当てないように注意して ください。
  • 使用する前に注射器の窓から見える薬液が 変色していないか、また沈殿物がないかを 必ず確認してください。

エピペンの正しい持ち方

 

注射

3.エピペンを

太ももの前外側

エピペンを刺す場所エピペンのさし方

垂直になる ようにし、オレンジ色のニードルカバーの 先端を「カチッ」と音がするまで強く押し 付けます。

 

太ももに押し付けたまま数秒間 待ちます。

エピペンを太ももから抜き取り ます。

  • エピペンの上下先端のどちらにも親指をかけないように握ってください。
  • 太ももの前外側以外には注射しないでください
  • 太ももにエピペンを振りおろして接種しないでください。
  • 緊急の場合には、衣服の上からでも注射できます

確認

注射後、オレンジ色のニードルカバーが 伸びているかどうかを確認します。 ニードル カバーが伸びていれば注射は完了です (針はニードルカバー内にあります)。

エピペンの使用後

 

  • オレンジ色のニードルカバーが伸びていない 場合は、注射は完了していませんので、再度、 STEP1~3を繰り返して注射してください。
  • エピペンの注射後は、 直ちに医師による診療 を受けてください。
  • エピペン注射液0.3mgおよびエピペン注射液0.15mgの使い方は同様です。
  • お尻や腕には絶対に注射しないでください。
  • もしも、誤ったところにエピペンを使用してしまったら、直ちに最寄りの医療機関を 受診してください。

片づけ

使用済みのエピペンは、 オレンジ色のニードル カバー側から携帯用 ケースに戻します。

使用済みのエピペン

 

  • 注射後は、オレンジ色のニードルカバーが伸び ているため、携帯用ケースのふたは閉まりま せん。無理に押し込まないようにしてください。
  •  注射後、薬液の大部分(約1.7mL)が注射器内に 残っていますが、再度注射することはできません。
  •  エピペン注射液を使用した旨を医師に報告し、 使用済みのエピペン注射器と青色の安全 キャップを医療機関等にお渡しください。

エピペンを処方されたお子さんの保護者 の方も、お子さんと一緒に練習しましょう

エピペンの使用後

 

エピペンとは?

アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)、それがエピペンです。

エピペンを使用すべき症状がみられたときは、まず、救急車を呼びましょう

下記の症状が1つでもあらわれたら、

できるだけ早期にエピペンを注射することが効果的です。

エピペンを使用すべき症状

消化器の症状
  • 繰り返し吐き続ける
  • 持続する強い(がまんできない)お腹の痛み
呼吸器の症状
  • のどや胸が締め付けられる
  • 声がかすれる
  • 犬が吠えるような咳
  • 持続する強い咳込み
  • ゼーゼーする呼吸
  • 息がしにくい
全身の症状
  • 唇や爪が青白い
  • 脈を触れにくい・不規則
  • 尿や便を漏らす
  • 意識がもうろうとしている
  • ぐったりしている

アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーとは、短時間に全身にあらわれる激しい急性のアレルギー反応です

アレルギーとは、異物から人の体をまもるための仕組みである「免疫」が過剰に働くことによって、かゆみ、くしゃみ、炎症などのさまざまな症状を引き起こす状態です。

そのなかで、アナフィラキシーは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に摂取したりした後、数分から数十分以内の短い時間に全身にあらわれる激しい急性のアレルギー反応のことをいいます。

アナフィラキシーの主な症状

自覚症状 他覚症状
全身症状 不安感、無力感 冷汗
循環器症状 動機、胸が苦しくなる 血圧低下、脈拍が弱くなる、チアノーゼ
呼吸器症状 鼻がつまる、喉や胸がしめつけられる くしゃみ、咳発作、呼吸困難、

呼吸音がゼーゼー、ヒューヒューとなる

消化器症状 吐き気、腹痛、口の中に違和感を感じる、

便意や尿意をもよおす、お腹がゴロゴロする

嘔吐、下痢、糞便・尿失禁
粘膜・皮膚症状 皮膚のかゆみ 皮膚が白あるいは赤くなる、蕁麻疹、

まぶたの腫れ、口の中の腫れ

神経症状 くちびるのしびれ感、手足のしびれ感、

耳鳴り、めまい、目の前が暗くなる

けいれん、意識障害
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その他覚えておく注意事項

飛行機に乗るときは事前に連絡が必要

旅行代理店、または航空会社に直接連絡しておかないと、エピペンを持ち込む事が出来ない。

エピペンの基本的な保管温度は基本的に15℃~30℃。

夏場保冷剤を入れて持ち歩く場合、凍らせた保冷剤は使用しない

冷蔵庫に入れた程度の保冷剤を使う。

真夏の車内や、真冬の車内での長時間保管はできない。