食物アレルギーの検査「血中抗原特異的IgE抗体検査」とクラス分けの仕方について

食物アレルギーの検査で必ず?血中抗原特異的IgE抗体の測定をしますよね。

検査結果をみるとクラス分けされていると思います。

アレルギーのクラス

上の画像は私の娘が7歳の時の検査結果です。

一ケタ目が2ならクラス2、一ケタ目が3ならクラス3、なのかな?と思う方もいると思います。

そうではなくちゃんとした数値で決められています。

クラス分けの数値と、特異的IgE抗体測定についてまとめてみました。

血中抗原特異的IgE抗体測定とは何?

この検査方法は食物アレルギーの検査で最も一般的な方法で、血液検査により数値化される測定方法です。

血液検査をすると数値によりクラス分けされますよね。

この数値とクラス分けはこの検査方法で測定されています。

 

IgE抗体は、アレルゲンにだけ融合することがきるため、即時型アレルギー反応をおこすと細胞内で特異的IgE抗体が作られます

 

この検査方法では、どれだけIgE抗体が作られるか、この量(UA/mL)を測定しています。

UA/mL は「イムノキャップ特異 IgE」の単位として独自に設定されたものです。

この数値が高ければ高いほど、アレルギーの原因食物である可能性が高いと言えます。

数値が高いからと言って、必ずしもアレルギー症状の原因となっているとは限りません。

アレルギー症状の強さを正確に知るには食物経口負荷試験を行うことが重要です。

特異的IgE抗体量の数値と(抗体価)クラス分け

抗体価により、0~6までの7段階でクラス分けされています。

この数値とクラス分けの関係を表にしてみました。

クラス
(スコア)
IgE抗体量
(抗体価)
0 0≦測定値<0.35
1 0.35≦測定値<0.7
2 0.7≦測定値<3.5
3 3.5≦測定値<17.5
4 17.5≦測定値<50
5 50≦測定値< 100
6 100≦測定値

念のため…

クラス1の、 0.35≦測定値<0.7 で説明します。

≦ は、以上を記号で表したもので、0.35≦の場合0.35を含んだ数値です。

<0.7 は、0.7より小さいという意味で、0.7を含みません。

0.35以上で、0.7より小さい測定値になります。

クラスいくつから陽性?判定の基準

クラス
(スコア)
IgE抗体量
(抗体価)
判定
0 0≦測定値<0.35 陰性
原因となる可能性が低い
1 0.35≦測定値<0.7 擬陽性
陰性と陽性の中間
2 0.7≦測定値<3.5 陽性
3 3.5≦測定値<17.5 陽性
4 17.5≦測定値<50 強陽性
5 50≦測定値< 100 強陽性
6 100≦測定値 強陽性

血液検査、IgE抗体価の数値とアレルギー症状の関係

血液検査の結果で、数値によりアレルギーの程度がある程度予測できます。

数値が高ければ高いほど当然症状の誘発率は高くなります。

ですが、IgE抗体レベルと誘発症状は必ずしも同じではないようです。

クラス4以上の強陽性の子供でも、アレルゲンとなる食品への耐性で症状がでないこともあります。

逆に数値が低くても予想以上の症状が出てしまう場合もあります。

私の娘がそうでした。

食物経口負荷試験では予想以上に重い症状が出てしまい、大変な思いをしました。

負荷試験の様子はこちら

クラスはあまり関係ないので気にしないでいいと言う先生もいるようです。